「カムガール」久しぶりに面白いNetflix映画見た
Netflixで配信されているサスペンスホラー「カムガール」
まぢ面白ヤバかったw
これゎ自分がライブ配信に興味あったから刺さったのかもしれないし、意味がわかると深い都市伝説が好きだからすげーって感心したんだろうから、そのどちらにも興味ない人が見たら「は?偽物の正体わからんし解決してないやん」で終わるだけの話かもしれない。
確かにこの映画の本当のオチは、映画の中でははっきりと明言されてないし解決されてないから気付かないかもしれない。
しかし、見終わってから、もしかしたらこういうことかなってことに気付くと、全ての点と点が繋がって、すげーって話になるのだ。
<ここから先ネタバレなので、これからこの映画を見る予定ある人は注意!>
そう、犯人が誰なのかは明らかにはならず解決もしていない。
認識した他人がいるのだから、夢や幻覚でもない。そうするとあれは幽霊なのかもしれない。
しかし、偽物が存在していたのはコンピューターの画面の中だけだったよな。。。
幽霊のくせに妙に従順なところもあって、幽霊のように危害を加えることはなかったよな。。。ということはあれはインターネットの中だけの存在だったのか?
そう、実は、アレはAIが支配するバーチャル空間で起こりうる恐怖なんじゃないかって気付いたら、もうアレめちゃくちゃ面白くないですか!?
まるでこれからの時代こういうことが起きてもおかしくないよって告発してるみたいだよね。
現に今、人権無視のAI大国となった中国からいろんなソーシャルアプリがリリースされているよね。
snowみたいな盛りカメラや変身、診断カメラ、tictokなどの動画配信アプリとか、あらゆる中国産アプリがいろんなSNSで拡散され不自然な程にたびたびブームになり、若者だけでなくとも流行りに流されて使ったことある人はかなり多いと思う。
写真で推定年齢出したり似てる芸能人を診断したり、、ほんと次から次へと手を変え品を変え出てくるよね。
あれは全部仕組まれたブームだからね。
あんだけ莫大なステマ広告費かけてるんだから、当然無料じゃないからね。
え?アプリなんて無課金ユーザーばかりだと思ってる?
違うよ。君たちは大きな代償を払ってるよ。
個人情報、というね。
個人情報収集を目的としながら、楽しい機能でコーティングしたお菓子のような中国アプリを使うと、自分のメアドやパスワードどころじゃなく、顔や身体、言葉、友人、職場、行動範囲などなど、あらゆる全ての情報がビッグデータに蓄積されていくからね。
それら複数のスパイアプリから収集された膨大な個人データを、中国企業は売買しているんだよね。
(なぜ中国アプリに限っているかというと、他国のアプリはプライバシーポリシーがあるのに対し、中国アプリにはプライバシーや人権の観念が無く個人情報は全てアプリ開発企業の所有物になるから)
話を映画に戻そう。
AIは膨大な動画データを集計し、まるで本人のようなコピーを作り上げて動画配信させることなんてまったく簡単なことだよね。
モニターに映るものなんて全て電気信号で作られているのだから、5Gの高速通信技術なら架空の人物が高画質で生放送することだって可能になった。
初音ミクがコンサートを開いたのなんて何年も昔のことだしAI美空ひばりも今更CGかよってたいしてインパクトなかったけど、今や現実にもっとリアルな「現実世界には存在しないもの」が存在しているからね。
例えばCGぽくないように毛穴や汚れ、シワ、汗まで再現された、この世にいない人物をAIが作り出したのを見たことあるかな?
人はその綺麗ではない肌を見て無修正だと思い込み、現実に存在する人だと認識するが、それは人の認知を逆手に取ってリアルさを出した「逆修正」だからね。
実在しない人間モデルは、企業にとってとても使いやすいんだよね。
しかもそいつが莫大な利益を生むことほど企業にとって都合のいい話はないよね。好きなように操れるんだからね。
特にアダルトライブ配信なんて、世界中で何億ドルもの巨額を叩き出す超大型産業だよね。
そんな世界で、精神的にも肉体的にも不安定な少女に、リスクを負わせながらライブ配信をさせるのと、
リスクがほぼ無くいつでも配信でき、実際に客と会ってしまうような身の危険もなく、会話もパーフェクトなAIの少女にライブ配信をさせるの、どっちがいいと思う?
もはや人間などいらないよね。
しかしAIの学習には元データとなる人間が必要なんだ。
人間の会話データを学習した高知能なAIならば、視聴者に課金させるあらゆる引き出しを駆使して数億ドルをも稼ぐ世界ナンバーワンのチャットレディになどすぐなれるだろう。
これがこのカムガールという映画にちらほらと転がってたヒントだった。
死んでいたナンバーワンの子がなぜか主人公の会話を真似をしていた、などね。
あれてっきり幽霊かと思っていたけどね。
そういったヒントがあちこちに散りばめられていたこの映画、まじゾクゾクして面白かったわ。
主人公との対決に折れてパスワードを返上したAIは、これ以上システムの邪魔をされるよりはアカウント削除された方が理にかなうと判断したんだろうな。
ねえ、あなたが課金しているあの子は、果たして本当に生身の人間ですか?